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平成30年度青年部視察研修(山梨)

毎年恒例の青年部視察旅行。今年度は製造業の自動化と効率化のための産業用ロボット等の開発・生産で世界的に有名なファナック㈱を訪問。同社は昨年秋に安倍首相がインドのモディ首相を伴って工場を視察し注目を集めましたが、今回は当組合の青年部勇士14名が最先端の自動化技術の粋に触れ、大きな感動を受けていました。 

   

その視察団の団長を務めてくださった青年部長の西健一さん(旭電機設備工業)から、詳細なご報告をいただきました。西青年部長、本当にありがとうございます。 

 

【西青年部長からのメッセージ】 

今年度は夢にまで見た超自動化工場ファナック本社工場の見学に行ってきました。 『すごい!』の一言に尽きますが『配線は手作業で行なっています。』と看板に書いてあるのを見て現実を突きつけられました。 弊社は制御盤設計・製作と電装工事を生業としているのですが、制御盤の配線の自動化ってやっぱり無理。。。 しかし加賀電化工業の宮崎社長様に『ロボットに取って変わることできない自分の仕事に誇りを持て!』と言われてなんだか嬉しく思いました。 

  

ファナックの系譜とファナックイエローの謎ですが、富士電機→富士通からの分社化でファナックが誕生! 富士通の1部門時代の稟議書の色が黄色でその色をコーポレートカラーとしたとのこと!(今はもうないFUJITSU TENの1部門時代の稟議書は水色だったとのこと) 色分けで一目でどこの部門の稟議書か分かるようにと、昔から可視化を意識されていたんだなと思いました。 

  

制御盤屋にとっては少々取り扱いにくいファナック製品ですが、今回の見学でその理由を納得しました。世界中に供給されているファナック製品は灼熱炎天下や氷点下での過酷な環境に耐えるように、また輸送中の振動などに耐えられるようにと、20Gを掛けたりどんな状況でも安全に使用できることを目指しているとのことでした。 

  

参加されたみなさんは工場見学中に積極的に質問をされていたので、各社様の今後の設備投資の参考になったと思われます。『厳密』と『透明』。。。ファナック殿の創業以来の経営理念、そして『壊れない・壊れる前に知らせる・壊れてもすぐ直せる』という自社の製品に絶対的な自信を持っている今回のファナック殿の工場見学では、大いなる気づきと学びを頂きました。このような機会を頂きました理事長をはじめ会員の皆様、そして事務局のみなさまに感謝申し上げます。