令和5年度の研究施設見学会として、金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(ICC)を訪問。最先端の技術について、説明を受けました。
金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(https://www.icc-kit.jp/)
当日は青年部員9名が参加。金沢工大:諏訪部教授が同行してくださり、センターの所長である鵜沢教授からICCの概要や目的、活動内容について詳細な説明を受けました。
センター内では、普段目にすることのない装置や検査機器が配置され、参加者はそれらの説明を受ける度に自身の知識を高めていきました。
特に印象に残ったのは、「FRP補強筋」です。腐食しないFRP補強筋はコンクリート構造体の寿命を大幅に伸ばすことが可能であり、何より従来の鉄筋に比べて非常に軽い!実際に持ってみましたが、5~6mの長尺なものでも一人で簡単に持つことができ、その軽さに驚きました。軽量化により建築現場までの運搬コストや現場施工時の省人化、工期の短縮が可能となる次世代の素材として注目されているのだそうです。
また、ICCで研究開発された後、商品化された「Flexcarbon®」の紹介では、実用化までの苦労した点や開発秘話等を、現物を交えて説明していただき、私たちも実際にサンプルを手に取って、従来の素材とFlexcarbon®との違い(複雑形状への対応や表面の平滑性)を理解しました。
ICCの取り組みは私にとっては専門分野外であり、理解が追い付かない部分も多々ありましたが、最後の質疑応答では素朴な疑問や意見を交換し、双方にとって有益な議論が行われたことを感じました。